effete

The woods are lovely, dark and deep, But I have promises to keep.

無断転載の件

今年の6月ごろ、拙作Sky[Rain]の二次創作・紹介という名目で、大和ルートの全テキストがやる夫スレに転載されていたのを教えていただきました。

それを行った方の発言に、追って他のルート・シナリオもおおよそ紹介したいという旨があり、それは作中のほとんどのテキストをそのまま丸写しされるという意味で、そうなるといよいよ私が作品を公開している理由がなくなってしまいます。作品を好きになってくれたのはありがたい話ですので、何とかして、本文の転載とかではなく、もっと別の形で作品を布教していただきたいと考えました。

ですが、ゲームを公開したのも初めてなら、そういう風に作品を扱われたのも初めてだし、別に騒ぎにしたかったり文句を言いたかったりしたわけではないので、ただただどうすればいいのかわからず、その時は、以下の記事に記したように、Sky[Rain]シリーズのガイドラインを作る、という形で対応しました。

いっぱい悲しい - effete

 

私はやる夫スレという文化には疎いものの、否定するつもりはありません。とはいえ、あくまでSky[Rain]はゲームとして出したものなので、その全文を意に沿わない形で抜き出され、紹介の体だから、と、ツギハギされた世界を「自分の作品」と言われることに強い違和感を覚えました。引用には範疇がありますし、引用それ自体で作品を成立させることは難しいと思っています。あくまで自身の著作物の「従たる範囲」で他人の著作物を引用できるにすぎません。「わたしが考えて、書いて、描いて、組んだものはコピペされるためにあったのだろうか」と自問自答することもありました。

これらの件については、記事を上げた段階で気づいてもらい、該当するエントリは取り下げていただけました。 その場では一件落着したように思い、話がわかる方でよかった、と一安心しました。
しかし、それから、自分の作品を消されてしまった、という恨み言や、「あの作者や作品に関わらない方がいい」といった風評を振り撒かれる行為が続いており、心底参ってしまっています。周りから狭量だと責められることもありました。twitterの発言はいちいち取り沙汰されて色々言われるので、怖くて表立って発言もできなくなってしまい、日々気が気でない思いで過ごしています。

どういう形で納めれば良かったのかは今でもわかりません。自分の作品を大切に思われるのは当然のことだと思います。それを取り上げられてしまったら不快なのもわかります。であれば、私が作った作品も、同じような思いで作られているとは思ってはいただけなかったでしょうか。私の創作物は、私の世界のためにあるものです。